身体揺れ計測を用いた音楽療法効果の評価への試み
「1. 緒言」人の直立姿勢は, 直立するためのバランスをとるために平衡維持能力として微妙な揺れを生じながら, 視覚系・前庭迷路系・固有感覚系といった求心性の情報に基づき, 反射や筋の運動によって制御されている. このバランスをとりながら直立維持を図っている身体の揺れは, 重心動揺もしくは身体動揺と呼ばれている. これらの名称は, その測定方法および捉え方に起因しているもので, 足下の圧力センサーによって計測する方法, 体表にN点のマーカを配置しステレオ計測によって3次元位置を観測する方法などがある[1-4]. 重心動揺計測は, 床反力作用点の変移を圧力センサーによって計測するものである. 測定...
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Veröffentlicht in: | 感性工学研究論文集:感性工学 2009/01/20, Vol.8(2), pp.355-360 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. 緒言」人の直立姿勢は, 直立するためのバランスをとるために平衡維持能力として微妙な揺れを生じながら, 視覚系・前庭迷路系・固有感覚系といった求心性の情報に基づき, 反射や筋の運動によって制御されている. このバランスをとりながら直立維持を図っている身体の揺れは, 重心動揺もしくは身体動揺と呼ばれている. これらの名称は, その測定方法および捉え方に起因しているもので, 足下の圧力センサーによって計測する方法, 体表にN点のマーカを配置しステレオ計測によって3次元位置を観測する方法などがある[1-4]. 重心動揺計測は, 床反力作用点の変移を圧力センサーによって計測するものである. 測定は, 対象者が装置の上に一定時間立ち, その間の重心の動揺を軌跡として記録するもので, 平衡障害や動揺病患者等に対し医療の現場を中心として使用されている. 近年になって, 個人の状態不安の変動は, 開眼計測時における重心動揺との間に正の相関関係があることが報告されている[5]. |
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ISSN: | 1882-8930 1884-5258 |
DOI: | 10.5057/jjske.8.355 |