押し作業中の突発的な反力減少による姿勢動揺に操作力の大きさと足位置が与える影響
本研究は,押し作業中の操作反力が突発的に減少する外乱(反力外乱)発生時の姿勢動揺に操作力の大きさと足位置が与える影響を明らかにする.実験では,15名の参加者が,反力外乱発生時の操作力の大きさと足位置を変化させた押し作業を実施した.本研究では,姿勢動揺は重心(COM)の位置変化量と速度で表され,床反力と操作反力の水平成分の差を積分した水平力差分の力積と床反力作用点(COP)が姿勢制御因子となると仮定した.実験においてこれらの評価指標を記録し,姿勢の不安定感等の主観評定を実験参加者に求めた.押し作業中に足を前に踏み出すことで,反力外乱後のCOMとCOPの位置変化量が減少した.反力外乱前のCOM位置...
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Veröffentlicht in: | 人間工学 2023/08/15, Vol.59(4), pp.148-158 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究は,押し作業中の操作反力が突発的に減少する外乱(反力外乱)発生時の姿勢動揺に操作力の大きさと足位置が与える影響を明らかにする.実験では,15名の参加者が,反力外乱発生時の操作力の大きさと足位置を変化させた押し作業を実施した.本研究では,姿勢動揺は重心(COM)の位置変化量と速度で表され,床反力と操作反力の水平成分の差を積分した水平力差分の力積と床反力作用点(COP)が姿勢制御因子となると仮定した.実験においてこれらの評価指標を記録し,姿勢の不安定感等の主観評定を実験参加者に求めた.押し作業中に足を前に踏み出すことで,反力外乱後のCOMとCOPの位置変化量が減少した.反力外乱前のCOM位置変化量,水平力差分の力積,主観的な姿勢の不安定感は操作力とともに増加した.結論として,本研究は,反力外乱を伴う押し作業において,足を前に踏み出すことが姿勢動揺を抑制し,要求操作力の増加がより大きな姿勢動揺を引き起こすことを明らかにした. |
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ISSN: | 0549-4974 1884-2844 |
DOI: | 10.5100/jje.59.148 |