テレプレゼンスロボット技術を活用した学校教育生活支援時の人間工学課題: タブレット情報機器操作時の頭頸部角度・視角情報に注目して

長期療養する生徒や不登校生徒の就学支援策のひとつとして,タブレット端末を用いたテレプレゼンスロボットが注目されている.本研究では,中高生を対象に実際の学校教育場面でテレプレゼンスロボットを用いて授業参加した際の頭部・頸部角度および視線情報(視線角度・注視割合・視距離)を教育区分別に収集した.健常中学生5名およびAYA世代がんで入院中の高校生1名の計6名に,座学授業,休憩等,演習系授業にテレプレゼンスロボットを使って参加してもらい,その際の頭部・頸部角度および視線情報を収集した.演習系授業(-4.7°)および休憩等(-12.3°)に比べ,座学系授業時(-20.4°)は頭部屈曲角度は有意に深くなっ...

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Veröffentlicht in:人間工学 2022/06/15, Vol.58(3), pp.105-113
Hauptverfasser: 榎原, 毅, 山田, 翔太, 服田, 芳章, 鎌倉, 快之, 赤井, 愛, 大須賀, 美恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:長期療養する生徒や不登校生徒の就学支援策のひとつとして,タブレット端末を用いたテレプレゼンスロボットが注目されている.本研究では,中高生を対象に実際の学校教育場面でテレプレゼンスロボットを用いて授業参加した際の頭部・頸部角度および視線情報(視線角度・注視割合・視距離)を教育区分別に収集した.健常中学生5名およびAYA世代がんで入院中の高校生1名の計6名に,座学授業,休憩等,演習系授業にテレプレゼンスロボットを使って参加してもらい,その際の頭部・頸部角度および視線情報を収集した.演習系授業(-4.7°)および休憩等(-12.3°)に比べ,座学系授業時(-20.4°)は頭部屈曲角度は有意に深くなった(p<0.01,p=0.06).座学系講義の画面注視割合は56%であったのに対し,演習系講義では89%,休憩等では88%と有意に高かった(p=0.01,p=0.02).それらテレプレゼンスロボット利用時の特徴を基に,学校教育場面において今後検討すべき人間工学事項について,主に動作・姿勢・視線の観点から課題を整理した.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.58.105