長時間のジョギング運動によって起こる足部内在筋疲労と足部疲労感覚の関連

本研究は,足部内在筋に発生する筋疲労,疲労感覚をそれぞれ客観データと主観データより明らかにし,それらの経過推移の関連を調査することを目的とした.運動習慣のある男性10名を対象に,トレッドミル上を時速12 kmで60分間走行させた.そして,足部内在筋の表面筋電図を計測し,中央周波数の低下速度を算出した.また,被験者にはVisual Analog Scale法により足部疲労感覚を官能評価させた.その結果,ジョギング運動によって,中央周波数の低下速度は有意に低下した.また,「疲労感,だるさ,重さ,張り,痛み」の主観的疲労感覚が中央周波数の低下速度の推移に一致して現れた.以上のことから,時速12 km...

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Veröffentlicht in:人間工学 2020/08/15, Vol.56(4), pp.146-152
Hauptverfasser: 岩佐, 貫汰, 齋藤, 誠二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は,足部内在筋に発生する筋疲労,疲労感覚をそれぞれ客観データと主観データより明らかにし,それらの経過推移の関連を調査することを目的とした.運動習慣のある男性10名を対象に,トレッドミル上を時速12 kmで60分間走行させた.そして,足部内在筋の表面筋電図を計測し,中央周波数の低下速度を算出した.また,被験者にはVisual Analog Scale法により足部疲労感覚を官能評価させた.その結果,ジョギング運動によって,中央周波数の低下速度は有意に低下した.また,「疲労感,だるさ,重さ,張り,痛み」の主観的疲労感覚が中央周波数の低下速度の推移に一致して現れた.以上のことから,時速12 kmで60分間のジョギング運動によって足部内在筋に発生する筋疲労と疲労感覚の推移は概ね一致していることが示唆された.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.56.146