駅構内で歩きスマホをしている最中の人・していない人への調査に基づく行動形態の比較: 歩きスマホの防止策考案に向けて

本研究では駅構内における歩きスマホの実態を把握し,効果的な防止策に繋がる特徴を明らかにすることを目的として調査を行った.調査Ⅰでは駅構内で歩きスマホをしている人の人数調査を行った結果,若年者の歩きスマホ率が高いことや,夕方の混雑する時間帯で歩きスマホ率が高くなることが分かった.調査Ⅱでは実際に駅構内で歩きスマホをしていた人としていなかった人にその場で声をかけてアンケート調査を行った.その結果,降車時にスマホの操作を行っていたか否かがその後歩きスマホをするか否かに大きく影響していることが示された.また,歩きスマホを行う理由として今すぐに操作を終わらせることを優先したいと考えている傾向や,歩きなが...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:人間工学 2020/06/15, Vol.56(3), pp.108-118
Hauptverfasser: 武内, 寛子, 上田, 真由子, 中村, 志津香, 芦高, 勇気, 和田, 一成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では駅構内における歩きスマホの実態を把握し,効果的な防止策に繋がる特徴を明らかにすることを目的として調査を行った.調査Ⅰでは駅構内で歩きスマホをしている人の人数調査を行った結果,若年者の歩きスマホ率が高いことや,夕方の混雑する時間帯で歩きスマホ率が高くなることが分かった.調査Ⅱでは実際に駅構内で歩きスマホをしていた人としていなかった人にその場で声をかけてアンケート調査を行った.その結果,降車時にスマホの操作を行っていたか否かがその後歩きスマホをするか否かに大きく影響していることが示された.また,歩きスマホを行う理由として今すぐに操作を終わらせることを優先したいと考えている傾向や,歩きながらでも操作できるという自信がある傾向が見られた.また,必要性が低い操作であるにもかかわらず歩きスマホをしている人や,無意識に行っている人が多いことが分かった.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.56.108