踏切長・鳴動状態・混雑状態が踏切横断時の歩行速度に与える影響
踏切長,鳴動状態,混雑状態が踏切横断時の歩行速度に与える影響を定量的に明らかにすることを目的とした.踏切内の通行状況をビデオカメラで撮影し,13,386名の歩行速度を計測した.歩行速度の平均値および標準偏差を目的変数として,踏切長,鳴動状態(踏切の鳴動および遮断の状態と歩行者が踏切に進入するタイミングの関係),混雑状態(歩行者の密度)を説明変数とした重回帰分析を行った.その結果,歩行速度の平均値に影響を与える要因の中で,遮断桿が降下を開始した後に進入することの影響が最も大きかった.他の変数を一定にした場合,踏切を渡りきるまで鳴動しない状態と比較して,遮断桿が降下を開始した後に踏切に進入すると,...
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Veröffentlicht in: | 人間工学 2019/06/15, Vol.55(3), pp.74-84 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 踏切長,鳴動状態,混雑状態が踏切横断時の歩行速度に与える影響を定量的に明らかにすることを目的とした.踏切内の通行状況をビデオカメラで撮影し,13,386名の歩行速度を計測した.歩行速度の平均値および標準偏差を目的変数として,踏切長,鳴動状態(踏切の鳴動および遮断の状態と歩行者が踏切に進入するタイミングの関係),混雑状態(歩行者の密度)を説明変数とした重回帰分析を行った.その結果,歩行速度の平均値に影響を与える要因の中で,遮断桿が降下を開始した後に進入することの影響が最も大きかった.他の変数を一定にした場合,踏切を渡りきるまで鳴動しない状態と比較して,遮断桿が降下を開始した後に踏切に進入すると,歩行速度の平均値は0.541 m/s速くなった.また,歩行速度の標準偏差に影響を与える要因の中で,歩行者の密度の影響が最も大きかった.他の変数を一定にした場合,密度が1.0人/m2高くなると,歩行速度の標準偏差は0.159 m/s小さくなった. |
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ISSN: | 0549-4974 1884-2844 |
DOI: | 10.5100/jje.55.74 |