鉄道保守作業における「列車ダイヤのダブルチェックルール」の遵守促進のための体験型安全教育プログラムの開発
本研究では,鉄道の保守作業における「列車ダイヤのダブルチェックルール」の違反を抑止し遵守を促進することを目的として,「ルールの確認」「ヒューマンエラー体験」「ロールプレイ体験」の3つの体験型の教育項目で構成される安全教育プログラムを開発した.このプログラムは,「ルールの確認」の後,「ヒューマンエラー体験」と「ロールプレイ体験」でルールの理由を教育することにより,ルール遵守態度の向上を図るものである.現場管理者24名が自分の職場で講師となり,現場社員263名を受講者としてプログラムを試行した結果,プログラム全体の有意義さについての肯定的評価は,講師の95.8%,受講者の88.2%と高く,かつプロ...
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Veröffentlicht in: | 人間工学 2019/04/15, Vol.55(2), pp.25-32 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究では,鉄道の保守作業における「列車ダイヤのダブルチェックルール」の違反を抑止し遵守を促進することを目的として,「ルールの確認」「ヒューマンエラー体験」「ロールプレイ体験」の3つの体験型の教育項目で構成される安全教育プログラムを開発した.このプログラムは,「ルールの確認」の後,「ヒューマンエラー体験」と「ロールプレイ体験」でルールの理由を教育することにより,ルール遵守態度の向上を図るものである.現場管理者24名が自分の職場で講師となり,現場社員263名を受講者としてプログラムを試行した結果,プログラム全体の有意義さについての肯定的評価は,講師の95.8%,受講者の88.2%と高く,かつプログラム実施後は受講者のルール遵守態度が1%水準で有意に向上した.さらに,講師を担当した現場管理者の負担感は運用上の許容範囲内であった.この結果から,違反抑止に有効で,各現場で取り組むことが可能な安全教育プログラムであることが確認できた. |
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ISSN: | 0549-4974 1884-2844 |
DOI: | 10.5100/jje.55.25 |