男性高齢者に対する足浴の転倒予防効果の検討
「1. はじめに」日本の高齢化率は22%を超え1), 超高齢社会がますます進行している. それに伴い, 「介護予防」を目的とした転倒予防教室が全国で開催されている. 現在実施されている転倒予防教室は, 筋力低下の予防を目的とした運動トレーニングが中心であり, 転倒予防に効果があることが明らかになっている2, 3). しかし運動トレーニングは, 高齢者自身に積極的な参加姿勢が必要であるうえ継続性が求められる. 転倒予防に関心のない高齢者, 疾患や生活状況など様々な理由で運動トレーニングの実施が難しい高齢者には効果は期待できない. 高齢者自身の身体・生活状況に左右されず, 誰にでも実施でき, 継続...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 人間工学 2010/08/15, Vol.46(4), pp.277-281 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「1. はじめに」日本の高齢化率は22%を超え1), 超高齢社会がますます進行している. それに伴い, 「介護予防」を目的とした転倒予防教室が全国で開催されている. 現在実施されている転倒予防教室は, 筋力低下の予防を目的とした運動トレーニングが中心であり, 転倒予防に効果があることが明らかになっている2, 3). しかし運動トレーニングは, 高齢者自身に積極的な参加姿勢が必要であるうえ継続性が求められる. 転倒予防に関心のない高齢者, 疾患や生活状況など様々な理由で運動トレーニングの実施が難しい高齢者には効果は期待できない. 高齢者自身の身体・生活状況に左右されず, 誰にでも実施でき, 継続が期待できる方法の確立が必要であると考えられる. 一方転倒について, 足部の運動機能より考えてみると, 歩行時には足関節を底屈・背屈させて前進している4)(図1). 足関節が固くなり適切に底屈・背屈ができないと, 思うように前進できず転倒する危険性が高くなる. |
---|---|
ISSN: | 0549-4974 1884-2844 |
DOI: | 10.5100/jje.46.277 |