列車内の手すり・吊り手の径に関する検討
列車の振動環境下における適切な縦手すりと吊り手の径を検討した. 79名の被験者を, 59歳以下(非高齢群)と60歳以上(高齢群)に分けた. 縦手すりの径5水準, 滑り止め加工3種類, 吊り手の径6水準を評価した. 縦手すりの使いやすい径はステンレス(SUS)では28~38mm程度であり, 滑り止め加工の場合は40mmも使いやすいと評価された. 使いやすい径は, 年齢による大きな違いはみられず, 手のサイズ(握り内径)による違いがみられた. 吊り手の使いやすい径は18~29mm程度で25mmが最良であり, 縦手すりより細かった. 1. はじめに 列車内で立位を維持したり, 立ったり, 座ったり,...
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Veröffentlicht in: | 人間工学 2008, Vol.44 (4), p.231-240 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 列車の振動環境下における適切な縦手すりと吊り手の径を検討した. 79名の被験者を, 59歳以下(非高齢群)と60歳以上(高齢群)に分けた. 縦手すりの径5水準, 滑り止め加工3種類, 吊り手の径6水準を評価した. 縦手すりの使いやすい径はステンレス(SUS)では28~38mm程度であり, 滑り止め加工の場合は40mmも使いやすいと評価された. 使いやすい径は, 年齢による大きな違いはみられず, 手のサイズ(握り内径)による違いがみられた. 吊り手の使いやすい径は18~29mm程度で25mmが最良であり, 縦手すりより細かった. 1. はじめに 列車内で立位を維持したり, 立ったり, 座ったり, 歩いたりする際, 振動をひとつのバリアと捉えることができる. このバリアに対して, 身体を支えるために提供されている支持具(手すりや吊り手など)は, 多様な利用者に使いやすいものでなければならない. これまでに, 吊り手の適切な高さのように, 身体との相対的な位置が検討されてきた1). |
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ISSN: | 0549-4974 |
DOI: | 10.5100/jje.44.231 |