指尖容積脈波情報を用いた長時間着座疲労の簡易評価法の開発
自動車用シートに長時間着座することによって発生する疲労を, 指尖容積脈波の基線動揺と振幅で定量化・指標化する方法を考案した. 本来, 数百倍程度の違いのある指尖容積脈波の周期と疲労の変動の周期を近づけるため, 指尖容積脈波の大域的変化の傾きに着目し, 指尖容積脈波の振幅の二乗値の傾きと最大リアプノフ指数の傾きを各々絶対値処理した時系列信号の18秒間の積分値から筋疲労度と喚起度を算出し, 筋疲労曲線と喚起曲線を求めた. この手法によって求められた筋疲労曲線と官能評価および喚起曲線と脳波出現率が連動した. 筋疲労を筋疲労曲線により, 精神疲労を喚起曲線により捉えることで, 生体エネルギーの疲労に対...
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Veröffentlicht in: | 人間工学 2004-10, Vol.40 (5), p.254-263 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 自動車用シートに長時間着座することによって発生する疲労を, 指尖容積脈波の基線動揺と振幅で定量化・指標化する方法を考案した. 本来, 数百倍程度の違いのある指尖容積脈波の周期と疲労の変動の周期を近づけるため, 指尖容積脈波の大域的変化の傾きに着目し, 指尖容積脈波の振幅の二乗値の傾きと最大リアプノフ指数の傾きを各々絶対値処理した時系列信号の18秒間の積分値から筋疲労度と喚起度を算出し, 筋疲労曲線と喚起曲線を求めた. この手法によって求められた筋疲労曲線と官能評価および喚起曲線と脳波出現率が連動した. 筋疲労を筋疲労曲線により, 精神疲労を喚起曲線により捉えることで, 生体エネルギーの疲労に対する使われ方が最小となる状態を検討することが可能となった. その結果, 疲労していない状態で着座をしたときに, やや弱いと感じるくらいの腰部張り出し形状で姿勢を維持する状態が, 長時間着座による疲労を最も軽減することも判明した. |
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ISSN: | 0549-4974 |
DOI: | 10.5100/jje.40.254 |