縫製作業における習熟特性の解析

縫製作業における縫製形態ごとの習熟特性を検討するため, 縫製形態3種の実験作業を行った. 実験結果の解析には, 習熟の遂行度を容易に評価することのできる達成度手法を適用した. 結果を要約すれば次のようになる. (1)縫製形態ごとの習熟特性を検討するため, 達成度手法により解析し, その有効性について検証した. (2)縫製形態間での習熟の遂行度を達成度Qにより評価すると, 作業I(直線縫い), 作業II(曲線縫い), 作業III(輪縫い)の順に達成度Qの値が減少する傾向がみられ, 作業難易度に差があることがわかった. (3)傾向式の諸特性値の関係について相関係数γを求めた結果, すべての縫製形態...

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Veröffentlicht in:人間工学 2004, Vol.40 (1), p.48-55
Hauptverfasser: 福田康明, 冨田明美, 澤木基彦, 近藤薫愛, 加藤象二郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:縫製作業における縫製形態ごとの習熟特性を検討するため, 縫製形態3種の実験作業を行った. 実験結果の解析には, 習熟の遂行度を容易に評価することのできる達成度手法を適用した. 結果を要約すれば次のようになる. (1)縫製形態ごとの習熟特性を検討するため, 達成度手法により解析し, その有効性について検証した. (2)縫製形態間での習熟の遂行度を達成度Qにより評価すると, 作業I(直線縫い), 作業II(曲線縫い), 作業III(輪縫い)の順に達成度Qの値が減少する傾向がみられ, 作業難易度に差があることがわかった. (3)傾向式の諸特性値の関係について相関係数γを求めた結果, すべての縫製形態間において有意水準1%または5%で有意が認められた. このことより, より少ないパラメータで作業時間のばらつき状態を予測することができる. (4)縫製形態間と習熟の遂行度の関係について, 傾向指数bから変動率δと達成度Qを評価できる指標を提示した.
ISSN:0549-4974
DOI:10.5100/jje.40.48