就労者の唾液中・尿中コルチゾール標準値作成の試みとその有用性の検討-高速液体クロマトグラフィーを用いて
ストレスの指標として使用されることの多い, 唾液中・尿中コルチゾールの値の標準値を作成することを目的とした. 20代から50代の就労している男性85名, 女性81名について, 勤務日と休日の2日間にわたり1日5ポイント(起床時, 10:00, 11:40, 14:00, 16:00)尿と唾液を採取し, HPLC法でコルチゾールの定量を行い, 性・時刻・測定日別の平均値と標準偏差を示した標準値表を完成した. また, 全検体中の唾液299検体・尿155検体についてはRIA法でも分析を実施して分析定量値の相互換算式を算出し, 異なる分析法間の値の比較が可能となるようにした. 一過性ストレス時の唾液中...
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Veröffentlicht in: | 人間工学 2000, Vol.36 (6), p.287-297 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ストレスの指標として使用されることの多い, 唾液中・尿中コルチゾールの値の標準値を作成することを目的とした. 20代から50代の就労している男性85名, 女性81名について, 勤務日と休日の2日間にわたり1日5ポイント(起床時, 10:00, 11:40, 14:00, 16:00)尿と唾液を採取し, HPLC法でコルチゾールの定量を行い, 性・時刻・測定日別の平均値と標準偏差を示した標準値表を完成した. また, 全検体中の唾液299検体・尿155検体についてはRIA法でも分析を実施して分析定量値の相互換算式を算出し, 異なる分析法間の値の比較が可能となるようにした. 一過性ストレス時の唾液中コルチゾール値を標準値表と比較したところ, 標準値から大きく逸脱することが確認されたことから, ストレス測定においてこの標準値が有用であると考えられた. 最後に, この標準値表の活用範囲について検討した. |
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ISSN: | 0549-4974 |
DOI: | 10.5100/jje.36.287 |