個別適合条件の探索を目的とした可変クッション椅子の開発

椅子の座り心地に対する好みの個人差とその理由を明らかにするために, 寸法, 角度, クッション硬さおよび表面形状を任意に調節でき, 着座時の圧縮力とせん断力および沈み込み量を計測することができる実験椅子を開発した. 椅子本体は背もたれ10, 座面6の独立した支持面ユニットからなり, それぞれのブロックを油圧で傾けることができる. 椅子本体の高さ調節は, 床反力計を設置した足台を上下させて行う. 着座感については, 本実験椅子と実際の椅子との座り比べを行い, ほぼ違和感なく再現できることを確認した. 本システムの応用例として自動車後部座席の適合クッション条件を求めた結果, クッションの好みは立位...

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Veröffentlicht in:人間工学 1997, Vol.33 (4), p.211-218
Hauptverfasser: 山崎信寿, 佐々木貴弘, 相澤淳平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:椅子の座り心地に対する好みの個人差とその理由を明らかにするために, 寸法, 角度, クッション硬さおよび表面形状を任意に調節でき, 着座時の圧縮力とせん断力および沈み込み量を計測することができる実験椅子を開発した. 椅子本体は背もたれ10, 座面6の独立した支持面ユニットからなり, それぞれのブロックを油圧で傾けることができる. 椅子本体の高さ調節は, 床反力計を設置した足台を上下させて行う. 着座感については, 本実験椅子と実際の椅子との座り比べを行い, ほぼ違和感なく再現できることを確認した. 本システムの応用例として自動車後部座席の適合クッション条件を求めた結果, クッションの好みは立位体前屈で表される屈曲柔軟性と相関をもち, 許容度の大きいクッション分布は腰椎・骨盤部支持型のクッションであることがわかった.
ISSN:0549-4974
DOI:10.5100/jje.33.211