三世代会話における学童期の子どものネガティブ感情言及に対する感情的社会化機能

「問題と目的」学童期の子どもを含む家庭での夕食時の会話は, 家族や学校・友人との出来事や経験について家族とやりとりしうる機会であり (平井・岡本, 2003) , 子どもの精神的健康や良好な家族関係を支えうる (江崎・別府, 2012) ものとしても重要である. 一方, それらの会話では, 子どもが出来事や経験に絡めてネガティブ感情に言及する場合もある (岩田, 2014 ; Lagattuta & Wellman, 2002) . そうした子どもの言及に対する親の温かく支持的なやりとりは, 子どもの感情に関わる反応を直接社会化しうる重要な機会であることが指摘されてきた (Eisenb...

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Veröffentlicht in:家族心理学研究 2024-03, Vol.37 (2), p.155-169
1. Verfasser: 岩田美保
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「問題と目的」学童期の子どもを含む家庭での夕食時の会話は, 家族や学校・友人との出来事や経験について家族とやりとりしうる機会であり (平井・岡本, 2003) , 子どもの精神的健康や良好な家族関係を支えうる (江崎・別府, 2012) ものとしても重要である. 一方, それらの会話では, 子どもが出来事や経験に絡めてネガティブ感情に言及する場合もある (岩田, 2014 ; Lagattuta & Wellman, 2002) . そうした子どもの言及に対する親の温かく支持的なやりとりは, 子どもの感情に関わる反応を直接社会化しうる重要な機会であることが指摘されてきた (Eisenberg, Cumberland & Spinrad, 1998 ; Saarni, 1999) .
ISSN:0915-0625