遠位型ミオパチーによる長期療養入院中に重症3枝病変による急性冠症候群を発症し, PCIを施行した1例

症例は73歳男性. 38歳頃に遠位型ミオパチーを発症し, 四肢体幹の筋力低下が顕著となり55歳時から入院中であった. 2日前からの間欠的な胸痛があり当院に紹介転院となった. 冠動脈造影で左主幹部を含む重症3枝病変を認めた. 冠動脈バイパス術が検討されたが, 遠位型ミオパチーの基礎疾患がありハイリスクと判断したため, ハートチームによる協議の結果経皮的冠動脈形成術を行う方針とした. 第4, 8病日の2回に分けて経皮的冠動脈形成術を行い, 合併症なく第11病日に紹介元に転院した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:三菱京都病院医学総合雑誌 2023-02, Vol.30, p.44-48
Hauptverfasser: 松田真太郎, 中美咲, 鮑炳元, 北條瞬, 手塚祐司, 川治徹真, 中妻憲志, 加藤雅史, 横松孝史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は73歳男性. 38歳頃に遠位型ミオパチーを発症し, 四肢体幹の筋力低下が顕著となり55歳時から入院中であった. 2日前からの間欠的な胸痛があり当院に紹介転院となった. 冠動脈造影で左主幹部を含む重症3枝病変を認めた. 冠動脈バイパス術が検討されたが, 遠位型ミオパチーの基礎疾患がありハイリスクと判断したため, ハートチームによる協議の結果経皮的冠動脈形成術を行う方針とした. 第4, 8病日の2回に分けて経皮的冠動脈形成術を行い, 合併症なく第11病日に紹介元に転院した.
ISSN:1342-7520