子どもを対象とした実験装置の変遷
「はじめに」 子どもを対象としたオペラント条件づけの研究は, 動物やヒト(成人)を対象とした研究で用いられた方法を子どもに適用し, それらの結果を比較することによって, ヒトの行動の発達的変化を明らかにしてきた. ただし, 動物や成人を対象とした実験の枠組みを子どもに適用する際には, 反応の検出, 強化子の選定など, 子どもの年齢に応じた実験空間の設定が必要である. 本稿では, 子どもを対象とした実験の装置の変遷をたどることで, 子どものオペラント条件づけの研究が, これまでどのように展開されてきたのか振り返る. 「子どもを対象とした実験の背景」 Burns & Powers(1975...
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Veröffentlicht in: | 行動分析学研究 2016/08/25, Vol.31(1), pp.92-98 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 子どもを対象としたオペラント条件づけの研究は, 動物やヒト(成人)を対象とした研究で用いられた方法を子どもに適用し, それらの結果を比較することによって, ヒトの行動の発達的変化を明らかにしてきた. ただし, 動物や成人を対象とした実験の枠組みを子どもに適用する際には, 反応の検出, 強化子の選定など, 子どもの年齢に応じた実験空間の設定が必要である. 本稿では, 子どもを対象とした実験の装置の変遷をたどることで, 子どものオペラント条件づけの研究が, これまでどのように展開されてきたのか振り返る. 「子どもを対象とした実験の背景」 Burns & Powers(1975)は, 子どものセルフコントロールについて検討するため, 動物を対象とした実験の枠組みを, 初めて子どもに適用した. 基本的な手続きは, ハトを対象としたRachlin & Green(1972)の研究と同様であったが, 反応の検出にはレバー, 強化子にはトークン(5セントに交換可能)が用いられた. |
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ISSN: | 0913-8013 2424-2500 |
DOI: | 10.24456/jjba.31.1_92 |