ブタにおけるオペラント条件づけを用いたノーズポーク反応の持続訓練

研究の目的 オペラント条件づけの反応形成によってブタのノーズポーク反応を一定時間持続させることが可能であるか検討した。研究計画 逐次的接近法を用いて、ノーズポーク反応を一定時間持続させるよう形成した。場面 向かい合う2つの壁面に反応枠を1個ずつ設置した実験豚房において行った。被験体 74ヶ月齢の2頭のブタを使用した。独立変数の操作 音による条件性強化子と強化子を用いた逐次的接近法によって、一定時間持続するノーズポーク反応を形成した。反応持続の基準を0.1秒から20秒まで段階的に延長した。反応装置1に対するノーズポーク反応が基準まで持続したら直ちに条件性強化子を提示し、続く反応装置2に対する反応...

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Veröffentlicht in:行動分析学研究 2016/03/25, Vol.30(2), pp.127-136
Hauptverfasser: 上野, 糧正, 谷内, 通
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:研究の目的 オペラント条件づけの反応形成によってブタのノーズポーク反応を一定時間持続させることが可能であるか検討した。研究計画 逐次的接近法を用いて、ノーズポーク反応を一定時間持続させるよう形成した。場面 向かい合う2つの壁面に反応枠を1個ずつ設置した実験豚房において行った。被験体 74ヶ月齢の2頭のブタを使用した。独立変数の操作 音による条件性強化子と強化子を用いた逐次的接近法によって、一定時間持続するノーズポーク反応を形成した。反応持続の基準を0.1秒から20秒まで段階的に延長した。反応装置1に対するノーズポーク反応が基準まで持続したら直ちに条件性強化子を提示し、続く反応装置2に対する反応に強化子を提示した。行動の指標 1セッションにおいて50回の強化を得るまでに要した持続反応回数を算出した。結果 ノーズポーク反応を20秒間安定して持続させることが可能であった。結論 オペラント条件づけによって一定時間持続するノーズポーク反応を形成可能であった。この手続きは、畜産業の飼育管理においてブタを静止させる場面に応用できる可能性が考えられる。
ISSN:0913-8013
2424-2500
DOI:10.24456/jjba.30.2_127