PTSDの治療法に共通するメカニズムは何か?:スペイツ氏の論文の要約
本稿では, 行動分析学研究に掲載された心的外傷後ストレス障害(PTSD)に関するスペイツ氏の英語論文(Spates & Koch, 2003)を日本語で要約した. 原文では, 「エキスポージャー療法」と「眼球運動による外傷的記憶の脱感作と再体制化を行う技法(EMD/R療法)」に共通する治療メカニズムについて言及している. 原文を読む前, あるいは後に本稿を読んでいただいたとき, 少しでも本稿がお役にたてば幸いである. 「はじめに」心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder;以下PTSD)は自分にとってまったくの専門外であることをはじめにお断りさせていただ...
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Veröffentlicht in: | 行動分析学研究 2003, Vol.18 (2), p.77-82 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本稿では, 行動分析学研究に掲載された心的外傷後ストレス障害(PTSD)に関するスペイツ氏の英語論文(Spates & Koch, 2003)を日本語で要約した. 原文では, 「エキスポージャー療法」と「眼球運動による外傷的記憶の脱感作と再体制化を行う技法(EMD/R療法)」に共通する治療メカニズムについて言及している. 原文を読む前, あるいは後に本稿を読んでいただいたとき, 少しでも本稿がお役にたてば幸いである. 「はじめに」心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder;以下PTSD)は自分にとってまったくの専門外であることをはじめにお断りさせていただく. 大学院の修士課程の学生だったときに診断基準や事例を学びはしたが, 治療に携わったことや, 患者に出会ったことはこれまでに一度もない. ただ, 2002年の夏に日本大学で開催された日本行動分析学会第20回年次大会で, 「PTSD(心的外傷後のストレス障害):行動分析学による理解と治療」というスペイツ氏の特別講演をサポートする機会をいただいた. 発表原稿を日本語に訳すことが主な役割であり, その訳は行動分析学研究第17巻第2号にも掲載されている(スペイツ, 2002). こんな縁から, 今回のコメントを書かせていただくことになった. |
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ISSN: | 0913-8013 |