へき地医療拠点病院一般病床での再入院の現状と,再入院を予測する因子の検討

【目的】へき地医療拠点病院一般病床でリハ介入を行った患者を対象とし,生活機能,人的環境,社会的環境に着目し再入院を予測する因子を検討する。【方法】外ヶ浜中央病院で2018年 4 月 1 日から2021年 3 月31日の 3 年間にリハ処方が出された全535ケースのうち,重複,転院,死亡退院,施設への退院を除外した自宅に退院した患者133名を解析対象とし,診療カルテおよびリハビリテーション実施記録から後方視的にデータ収集を行った。【結果】自宅退院した患者は24.8%が再入院しており,再入院群と対照群とを比較すると,再入院群でリハ開始時点での移動能力が有意に低かった。また,同居家族のいる患者が有意...

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Veröffentlicht in:東北理学療法学 2022, Vol.34, pp.41-48
Hauptverfasser: 吉田, 司秀子, 川口, 徹, 新岡, 大和, 篠原, 博, 工藤, 健太郎, 遠藤, 陽季
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】へき地医療拠点病院一般病床でリハ介入を行った患者を対象とし,生活機能,人的環境,社会的環境に着目し再入院を予測する因子を検討する。【方法】外ヶ浜中央病院で2018年 4 月 1 日から2021年 3 月31日の 3 年間にリハ処方が出された全535ケースのうち,重複,転院,死亡退院,施設への退院を除外した自宅に退院した患者133名を解析対象とし,診療カルテおよびリハビリテーション実施記録から後方視的にデータ収集を行った。【結果】自宅退院した患者は24.8%が再入院しており,再入院群と対照群とを比較すると,再入院群でリハ開始時点での移動能力が有意に低かった。また,同居家族のいる患者が有意に多かった。独居の群の再入院率が低く,同居家族の有無で FIM の得点とかかりつけ医までの距離を比較すると,独居の場合で FIM の得点が有意に高かった。また,かかりつけ医との距離が有意に遠かった。【考察】へき地において独居が可能な場合は在宅生活を続ける十分な機能を有していることが予想され,同居家族の有無は自宅退院の可否にも再入院の有無にも大きく影響すると思われる。
ISSN:0915-2180
2189-5686
DOI:10.15049/artsjpta.34.0_41