手指運動観察中の上肢位置が運動学習に与える影響

【目的】本研究は運動観察に用いる動画を提示するときの身体の位置が連続的運動学習に影響を与えるかどうかを調べるものである。 【方法】21名の右利き健常成人をランダムに3群(手近位での運動観察群:AON群,手遠位での運動観察群:AOF群,対照群)に分けた。運動課題は左手での連続反応時間課題とし,反応時間を評価指標とした。 プレテストを実施した後,AON群とAOF群に対して他者が課題を実施している動画の観察を,対照群にはモザイク動画を3分間タブレットで視聴させた。またAON群は左手直上,AOF群と対照群は左手から離れ た場所にタブレットを置き,視聴後ポストテストを行った。 【結果】ポストテストでは有...

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Veröffentlicht in:東北理学療法学 2017/08/31, Vol.29, pp.15-19
1. Verfasser: 岩坂, 憂児
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】本研究は運動観察に用いる動画を提示するときの身体の位置が連続的運動学習に影響を与えるかどうかを調べるものである。 【方法】21名の右利き健常成人をランダムに3群(手近位での運動観察群:AON群,手遠位での運動観察群:AOF群,対照群)に分けた。運動課題は左手での連続反応時間課題とし,反応時間を評価指標とした。 プレテストを実施した後,AON群とAOF群に対して他者が課題を実施している動画の観察を,対照群にはモザイク動画を3分間タブレットで視聴させた。またAON群は左手直上,AOF群と対照群は左手から離れ た場所にタブレットを置き,視聴後ポストテストを行った。 【結果】ポストテストでは有意な主効果が認められ,AON群ではAOF群と対照群と比較して反応時間が 有意に速いことが認められた。 【結語】運動観察中の身体の位置は運動学習に影響を与えるということが示唆された。
ISSN:0915-2180
2189-5686
DOI:10.15049/artsjpta.29.0_15