下腿三頭筋支配の脊髄興奮準位に対する最大発声の効果
健常成人7名を対象に,最大努力での発声(80dB以上;最大発声)前,中,後のH波振幅値(mV)を測定し,最大発声が脊髄興奮準位に与える影響を明らかにすることを目的とした。リクライニング座位で右脚の膝窩から脛骨神経を1msecの方形波を用いて閾下2発刺激法で定めた電気強度で刺激し,同側のヒラメ筋よりH波を導出した。測定順は,発声条件前の安静条件(P1,P2),最大発声条件,最大発声終了2分後から17分経過するまでの安静(以下,Post条件)の順に測定を実施した。その後,Post条件を15区間に分け,加算平均した。統計処理ソフト(SPSS,IBM社製)を用いて,多重比較検定を実施した。H波変化率(...
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Veröffentlicht in: | 東北理学療法学 2015, Vol.27, pp.5-9 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 健常成人7名を対象に,最大努力での発声(80dB以上;最大発声)前,中,後のH波振幅値(mV)を測定し,最大発声が脊髄興奮準位に与える影響を明らかにすることを目的とした。リクライニング座位で右脚の膝窩から脛骨神経を1msecの方形波を用いて閾下2発刺激法で定めた電気強度で刺激し,同側のヒラメ筋よりH波を導出した。測定順は,発声条件前の安静条件(P1,P2),最大発声条件,最大発声終了2分後から17分経過するまでの安静(以下,Post条件)の順に測定を実施した。その後,Post条件を15区間に分け,加算平均した。統計処理ソフト(SPSS,IBM社製)を用いて,多重比較検定を実施した。H波変化率(%)を知るために,各被験者のP1とP2平均を100%として基準化した。その結果,すべての条件間に統計学的有意差が認められなかった。H波変化率は,最大発声後11から21%の増強効果が観察された。このことから,最大発声後の増強効果は,小さいことが示唆された。 |
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ISSN: | 0915-2180 2189-5686 |
DOI: | 10.15049/artsjpta.27.0_5 |