深在性う蝕への対応と歯髄の免疫応答
「はじめに」う蝕の発症・進行において, 口腔内の細菌を主とする病原因子が歯髄組織を侵襲することにより歯髄炎が惹起される. 歯髄炎の診断は, これまで病理組織像に基づく分類が主として用いられてきたが, 近年の臨床的視点から捉えた歯髄保存の可否に基づく分類により, 保存療法(覆髄など)または除去療法(抜髄)のいずれかを選択する点で実用的になったといえる. すなわち, 歯髄を保存できる可逆性歯髄炎と除去せざるをえない不可逆性歯髄炎との鑑別診断ができれば合理的な治療方針の決定に結び付くことになる. しかしながら実際の臨床では, 歯髄炎の可逆・不可逆の境界に位置し正確な診断が困難な症例, いわゆるグレー...
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Veröffentlicht in: | 日本歯科保存学雑誌 2019, Vol.62(1), pp.1-7 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」う蝕の発症・進行において, 口腔内の細菌を主とする病原因子が歯髄組織を侵襲することにより歯髄炎が惹起される. 歯髄炎の診断は, これまで病理組織像に基づく分類が主として用いられてきたが, 近年の臨床的視点から捉えた歯髄保存の可否に基づく分類により, 保存療法(覆髄など)または除去療法(抜髄)のいずれかを選択する点で実用的になったといえる. すなわち, 歯髄を保存できる可逆性歯髄炎と除去せざるをえない不可逆性歯髄炎との鑑別診断ができれば合理的な治療方針の決定に結び付くことになる. しかしながら実際の臨床では, 歯髄炎の可逆・不可逆の境界に位置し正確な診断が困難な症例, いわゆるグレーゾーン症例に遭遇することも少なくない. |
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ISSN: | 0387-2343 2188-0808 |
DOI: | 10.11471/shikahozon.62.1 |