レジン系根管充填用シーラー(MetaSEAL™)の根管封鎖性に影響する因子について
本研究の目的は,レジン系シーラーを用いた根管充填の封鎖性について検討することである.被験歯として,抜去後水中保管したヒト下顎小臼歯34本を用いた.歯冠を切除し,歯根長を12mmに調整した.被験歯のうち2本をネガティブコントロールとした.ネガティブコントロールには根管形成を行わず,根管上部をパラフィンワックスにて封鎖した.残り32本は無作為に8本ずつA〜Dの4群に分類し,根管形成および根管充填を行った.A群:.10テーパーでの根管形成後,ガッタパーチャポイント(.02テーパー)+キャナルス®Nを用いて側方加圧充填にて根管充填.B群:.10テーパーでの根管形成後,ガッタパーチャポイント(.02テー...
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Veröffentlicht in: | 日本歯科保存学雑誌 2010/04/30, Vol.53(2), pp.159-165 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究の目的は,レジン系シーラーを用いた根管充填の封鎖性について検討することである.被験歯として,抜去後水中保管したヒト下顎小臼歯34本を用いた.歯冠を切除し,歯根長を12mmに調整した.被験歯のうち2本をネガティブコントロールとした.ネガティブコントロールには根管形成を行わず,根管上部をパラフィンワックスにて封鎖した.残り32本は無作為に8本ずつA〜Dの4群に分類し,根管形成および根管充填を行った.A群:.10テーパーでの根管形成後,ガッタパーチャポイント(.02テーパー)+キャナルス®Nを用いて側方加圧充填にて根管充填.B群:.10テーパーでの根管形成後,ガッタパーチャポイント(.02テーパー)+MetaSEAL™を用いてシングルポイント充填法にて根管充填.C群:.06テーパーでの根管形成後,ガッタパーチャポイント(.02テーパー)+MetaSEAL™を用いてシングルポイント充填法にて根管充填.D群:.06テーパーでの根管形成後,ガッタパーチャポイント(.06テーパー)+MetaSEAL™を用いてmatched taper single cone techniqueにて根管充填.根管充填終了後,0.06%メチレンブルー溶液を注入したポリプロピレンチューブを歯根上部に取り付け,根尖部2mmをガラス容器内の精製水に浸漬した.浸漬1,4,8,15日および30日後に,歯根を通って精製水中へ溶出した色素の吸光度をマイクロプレートリーダーにて測定し,2-way ANOVAおよびTukey-Kramer法を用い有意水準5%にて統計学的解析を行った.次に,すべての被験歯より1mm幅の歯根横断面を作製し,デジタルマイクロスコープ倍率100倍で観察および撮影後,得られた画像に画像処理ソフトを用いて各断面のシーラー占有率を求め統計学的解析を行った.色素漏洩について,根管充填材の種類および日数の経過に関して統計学的有意差が認められた(p |
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ISSN: | 0387-2343 2188-0808 |
DOI: | 10.11471/shikahozon.53.159 |