Two layer法による光重合型レジンの色調適合性

「緒言」近年, 歯冠色を再現するためにエナメル色, デンティン色, オペーク色あるいはクリア色など多彩な色調を有するレジンペーストの組合せをもつ光重合型レジンが市販されている. これらの製品は, 異なる色調のレジンペーストを組み合わせることによって, 歯冠形態とともにその色調を再現するLayer法1-7)に用いられている. このLayer法は, チェアサイドで適切なレジンペーストを組み合わせることによって天然歯に近い歯冠色を表現できるものの, 少なからず臨床経験が必要とされる. さらに, レジンペーストの色彩学的な特徴あるいは特性を理解することは, Layer法による歯冠修復を成功させるために...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本歯科保存学雑誌 2006/10/31, Vol.49(5), pp.590-600
Hauptverfasser: 安藤, 進, 大城, 麻紀, 色川, 敦士, 藤本, 善裕, 宇山, 聡, 宮崎, 真至, 細矢, 由美子, 山形, 哲則
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」近年, 歯冠色を再現するためにエナメル色, デンティン色, オペーク色あるいはクリア色など多彩な色調を有するレジンペーストの組合せをもつ光重合型レジンが市販されている. これらの製品は, 異なる色調のレジンペーストを組み合わせることによって, 歯冠形態とともにその色調を再現するLayer法1-7)に用いられている. このLayer法は, チェアサイドで適切なレジンペーストを組み合わせることによって天然歯に近い歯冠色を表現できるものの, 少なからず臨床経験が必要とされる. さらに, レジンペーストの色彩学的な特徴あるいは特性を理解することは, Layer法による歯冠修復を成功させるためには不可欠な要素であり, レジンの組合せによる色調適合性あるいは背景色の遮弊効果についての知識が必要となる. そこで著者らは, 光重合型レジンを用いたTwo Layer法の臨床術式を確立する一連の研究のうち, 特にレジンペーストの厚さがその色彩学的特徴に及ぼす影響について, 半透明材料の測色に適するように開発された高速分光光度計8-10)を使用し, CIE L*a*b*および分光反射率を測定し, 検討を加えた.
ISSN:0387-2343
2188-0808
DOI:10.11471/shikahozon.49.590