Brugada 症候群と早期再分極症候群 (J波症候群) の薬物療法
Brugada 症候群と早期再分極症候群は, 心室細動(VF)を発症し突然死を起こす可能性がある. 両症候群は, 心電図でST上昇(J波)を認める. その主な機序として, 一過性外向き電流(Ito)の増加が考えられている. キニジンに代表されるItoを抑制する薬剤はVFの発生を抑制するとの報告があり, 同時にJ波を消失させることも明らかにされている. このような薬剤は, Brugada 症候群と早期再分極症候群において植込み型除細動器施行後のVFに対する補助的治療として使用される. 本論文では, Brugada 症候群と早期再分極症候群に対して有効な薬剤の作用機序を解説し, 薬物療法の既報につ...
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Veröffentlicht in: | 心電図 2015-10, Vol.35 (2), p.95-103 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Brugada 症候群と早期再分極症候群は, 心室細動(VF)を発症し突然死を起こす可能性がある. 両症候群は, 心電図でST上昇(J波)を認める. その主な機序として, 一過性外向き電流(Ito)の増加が考えられている. キニジンに代表されるItoを抑制する薬剤はVFの発生を抑制するとの報告があり, 同時にJ波を消失させることも明らかにされている. このような薬剤は, Brugada 症候群と早期再分極症候群において植込み型除細動器施行後のVFに対する補助的治療として使用される. 本論文では, Brugada 症候群と早期再分極症候群に対して有効な薬剤の作用機序を解説し, 薬物療法の既報についてまとめる. 「I. はじめに」Brugada 症候群は, 心室細動(VF)により心臓突然死を起こす疾患であり, その治療には植込み型除細動器(ICD)の施行が必要である. |
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ISSN: | 0285-1660 |