先天性QT延長症候群の遺伝子型の推定と非浸透例の検出

先天性QT延長症候群(LQTS)の遺伝子型の推定と, 非浸透患者の検出におけるEpinephrine(Epi)負荷試験の有用性を検討した.【検討1】LQT1患者12例, LQT2患者10例, LQT3患者6例, 対照群13例を対象とし, Epi0.1μg/kgのボーラス静注+0.1μg/kg/分の持続点滴を施行した. LQT1とLQT2では, 心拍数上昇に一致してQTcが著明に延長したが, 定常状態においてはLQT1ではQTC延長が持続したのに対して, LQT2ではコントロール時付近まで短縮した. LQT3では, 心拍数上昇時のQTc延長はLQT1, LQT2に比べて軽度で, 定常状態ではコン...

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Veröffentlicht in:心電図 2003-03, Vol.23 (2), p.141-146
Hauptverfasser: 清水渉, 野田崇, 田邊康子, 高木洋, 里見和浩, 須山和弘, 栗田隆志, 相原直彦, 鎌倉史郎
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:先天性QT延長症候群(LQTS)の遺伝子型の推定と, 非浸透患者の検出におけるEpinephrine(Epi)負荷試験の有用性を検討した.【検討1】LQT1患者12例, LQT2患者10例, LQT3患者6例, 対照群13例を対象とし, Epi0.1μg/kgのボーラス静注+0.1μg/kg/分の持続点滴を施行した. LQT1とLQT2では, 心拍数上昇に一致してQTcが著明に延長したが, 定常状態においてはLQT1ではQTC延長が持続したのに対して, LQT2ではコントロール時付近まで短縮した. LQT3では, 心拍数上昇時のQTc延長はLQT1, LQT2に比べて軽度で, 定常状態ではコントロール時以下に短縮した.【検討2】LQT1の11家系(46例), 対照群15例に, 同様のEpi負荷を行った. LQT1群は, 安静時QTc≧460msecのmutation carrier19例(I群), QTc
ISSN:0285-1660
DOI:10.5105/jse.23.141