Ca拮抗薬の陳旧性心筋梗塞患者の心拍変動と血漿ノルエピネフリン値に及ぼす影響:ニフェジピンとアムロジピンの比較

陳旧性心筋梗塞入院患者29例Holter心電図による, 心拍変動の時間領域解析と周波数領域解析の諸指標について, T/P比が相異なるCa拮抗薬, すなわち, T/P比が小さなニフェジピンとT/P比が大きなアムロジピンによる影響を血漿ノルエピネフリン値の変動と対比して検討した. 周波数領域解析では, ニフェジピン投与後, LF/HFは急激に増大したが, アムロジピン投与では緩徐に増大した. さらに, 時間領域解析では, SDとSDANNはニフェジピン投与後, ベースライン時より低下したのに対し, アムロジピン投与後, 逆に増大し, 投薬終了時点においては, 両群間に有意差が認められた. また,...

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Veröffentlicht in:心電図 1998-07, Vol.18 (4), p.443-450
Hauptverfasser: 脇山哲史, 諸江一男, 三好恵, 古木隆之, 高尾真紀子, 占部嘉男, 宮脇龍一郎, 広木忠行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:陳旧性心筋梗塞入院患者29例Holter心電図による, 心拍変動の時間領域解析と周波数領域解析の諸指標について, T/P比が相異なるCa拮抗薬, すなわち, T/P比が小さなニフェジピンとT/P比が大きなアムロジピンによる影響を血漿ノルエピネフリン値の変動と対比して検討した. 周波数領域解析では, ニフェジピン投与後, LF/HFは急激に増大したが, アムロジピン投与では緩徐に増大した. さらに, 時間領域解析では, SDとSDANNはニフェジピン投与後, ベースライン時より低下したのに対し, アムロジピン投与後, 逆に増大し, 投薬終了時点においては, 両群間に有意差が認められた. また, 血漿ノルエピネフリン値はニフェジピン投与後, 著明に増加したが, アムロジピン投与後はベースライン時との間に有意な変動は認められなかった. (心電図Vol.18 No.4, 443~450, 1998)
ISSN:0285-1660
DOI:10.5105/jse.18.443