2021年度後期・2022年度前期 バリントグループワークからの報告

「■2021年度後期バリントグループワーク」当期は計3回実施し, 以下の症例を検討した. 各回の検討症例 [1月18日開催 「温泉療養が生活習慣の改善に至らなかった女性」 2月15日開催 「突然, カウンセリングを中断した高校生」 3月15日開催 「コントロール不良の糖尿病患者」] 2022年2月に検討した「突然, カウンセリングを中断した高校生」の症例では, 琉球式エゴグラムを用いて, 患者および心理師(症例提示者)のエゴグラム, さらに医師および他職種の医療従事者(複数人)から観た心理師のエゴグラムを比較検討した. 結果, 患者と心理師のエゴグラムは正反対であった. また医師から観た心理師...

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Veröffentlicht in:Comprehensive Medicine 全人的医療 2022-03, Vol.21 (1), p.118-119
Hauptverfasser: 公益財団法人 国際全人医療研究所, 志和悟子, 永田勝太郎, 前川衛, 大槻千佳, 橋本裕子, 大木和子, 福田眞知子, 中島泉, 杉岡良彦, 蓑手奈穂美, 元吉正幸, 廣門靖正, 後藤茂, 笠井徳子, 港谷武弘, 千村孝峰
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「■2021年度後期バリントグループワーク」当期は計3回実施し, 以下の症例を検討した. 各回の検討症例 [1月18日開催 「温泉療養が生活習慣の改善に至らなかった女性」 2月15日開催 「突然, カウンセリングを中断した高校生」 3月15日開催 「コントロール不良の糖尿病患者」] 2022年2月に検討した「突然, カウンセリングを中断した高校生」の症例では, 琉球式エゴグラムを用いて, 患者および心理師(症例提示者)のエゴグラム, さらに医師および他職種の医療従事者(複数人)から観た心理師のエゴグラムを比較検討した. 結果, 患者と心理師のエゴグラムは正反対であった. また医師から観た心理師像と, 他職種から観た心理師像も異なっていた. このような検討は, 治療者固有の問題と資源を浮かび上がらせ, 治療者 - 患者関係を考察する一助となる. 治療的自我(therapeutic self)を表出させた教育分析的検討となった.
ISSN:1341-7150