バリントグループワークからの報告

「2019 第7回」「身内の死去後に線維筋痛症を発症した女性」40代, 女性. 「主訴:」全身痛, 他の病気もあるのではないか. 「現病歴:」線維筋痛症, アトピー性皮膚炎. 「既往歴:」なし. 「家族歴:」一人暮らし. 「プロフィール:」会社員. 「問題点を中心としたPEG」「経過:」(1)X-3年, 身内の急死が相次いだ. (2)X-2年, 全身痛を発症. (3)痛みでドクター・ショッピングを繰り返す. 他院にて線維筋痛症と診断される. (4)X年, 補剤を中心とした治療を開始. (4)血行動態に改善が観られるものの, 症状が出ると, 診察日以外も電話での問い合わせが多くあり, 不安を訴え...

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Veröffentlicht in:Comprehensive Medicine 全人的医療 2020-03, Vol.19 (1), p.69-71
Hauptverfasser: 志和悟子, 伊藤千鶴, 大塚理紗, 大槻千佳, 橋本裕子, 蓑手奈保美, 廣門靖正, 檜垣たか子, 和田悠一, 後藤茂, 澤田恵津子, 高澤美由紀, 港谷武広, 永田勝太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「2019 第7回」「身内の死去後に線維筋痛症を発症した女性」40代, 女性. 「主訴:」全身痛, 他の病気もあるのではないか. 「現病歴:」線維筋痛症, アトピー性皮膚炎. 「既往歴:」なし. 「家族歴:」一人暮らし. 「プロフィール:」会社員. 「問題点を中心としたPEG」「経過:」(1)X-3年, 身内の急死が相次いだ. (2)X-2年, 全身痛を発症. (3)痛みでドクター・ショッピングを繰り返す. 他院にて線維筋痛症と診断される. (4)X年, 補剤を中心とした治療を開始. (4)血行動態に改善が観られるものの, 症状が出ると, 診察日以外も電話での問い合わせが多くあり, 不安を訴えている. 「考察:」プレゼンターは, 身内の死去のPTSDであると考えた. しかし, 主要なPTSD症状は無く, 悲嘆反応とも考えられた. 患者を「○○だからこうであろう」という先入観で観てはいけない. あるがままの患者を観ていかなくてはならない.
ISSN:1341-7150