CE-Chirp® 音を用いた 40Hz および, 90Hz で施行した ASSR 閾値と純音聴力閾値の関連についての検討
要旨: 聴性定常反応 (auditory steady-state response, 以下 ASSR) は周波数特異性のある他覚的聴力検査として臨床の場で広く用いられている。CE-Chirp® を用いた Interacoustics 社の Eclipse version 1.02は 40Hz 刺激と 90Hz 刺激の2種類の変調周波数で検査が可能で, 40Hz 刺激は覚醒状態で成人に, 90Hz 刺激は睡眠下で小児に施行することが推奨されている。しかし実際の臨床においては小児でも覚醒状態で検査が可能な場合もあり, また成人でも検査中に睡眠状態となることも有り得る。そこで我々は同一被験者に対し...
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Veröffentlicht in: | AUDIOLOGY JAPAN 2021/12/28, Vol.64(6), pp.529-537 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨: 聴性定常反応 (auditory steady-state response, 以下 ASSR) は周波数特異性のある他覚的聴力検査として臨床の場で広く用いられている。CE-Chirp® を用いた Interacoustics 社の Eclipse version 1.02は 40Hz 刺激と 90Hz 刺激の2種類の変調周波数で検査が可能で, 40Hz 刺激は覚醒状態で成人に, 90Hz 刺激は睡眠下で小児に施行することが推奨されている。しかし実際の臨床においては小児でも覚醒状態で検査が可能な場合もあり, また成人でも検査中に睡眠状態となることも有り得る。そこで我々は同一被験者に対して, 40Hz 刺激覚醒下, 90Hz 刺激睡眠下の両方の条件で ASSR 閾値を測定した症例を対象に, それぞれの結果について純音聴力閾値との関連について検討した。その結果, どちらの変調周波数で測定した ASSR の結果も純音聴力閾値との間に高い相関が見られた。さらに難聴程度別における検討を行ったところ, 正常群は純音聴力閾値より ASSR の閾値が高く, 高重度難聴群では低いという結果が全周波数を通じて得られた。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.64.529 |