平均聴力 90dB 以上の難聴児の聴覚活用による早期療育効果
要旨: 聴覚活用による療育を受けた良聴耳平均気導聴力レベル (平均聴力) 90dB 以上の難聴児 (補聴器装用児 : HA 群25名, 人工内耳装用児 : CI 群41名) を対象に, 6歳時点で行った WPPSI 知能診断検査結果をもとに療育開始年齢と人工内耳装用年齢との関連を調べた。 その結果, ①療育開始が16ヵ月以前の HA 群の言語性 IQ (平均107) は, 療育開始2歳の HA 群の言語性 IQ (平均82) より有意に高かった。 ②療育開始が 0~1 歳で人工内耳装用が 1~2歳の CI 群の言語性 IQ (平均115) は, 療育開始と人工内耳装用が2歳以降の CI 群の言...
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Veröffentlicht in: | AUDIOLOGY JAPAN 2020/04/28, Vol.63(2), pp.140-148 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨: 聴覚活用による療育を受けた良聴耳平均気導聴力レベル (平均聴力) 90dB 以上の難聴児 (補聴器装用児 : HA 群25名, 人工内耳装用児 : CI 群41名) を対象に, 6歳時点で行った WPPSI 知能診断検査結果をもとに療育開始年齢と人工内耳装用年齢との関連を調べた。 その結果, ①療育開始が16ヵ月以前の HA 群の言語性 IQ (平均107) は, 療育開始2歳の HA 群の言語性 IQ (平均82) より有意に高かった。 ②療育開始が 0~1 歳で人工内耳装用が 1~2歳の CI 群の言語性 IQ (平均115) は, 療育開始と人工内耳装用が2歳以降の CI 群の言語性 IQ (平均99) より有意に高かった。 ③療育開始が2歳の場合, CI 群の言語性 IQ (平均99) は HA 群の言語性 IQ (平均82) より有意に高かった。 なお, 各群の平均聴力や動作性 IQ に差はなかった。 これらの結果から, 平均聴力 90dB 以上の難聴児は 0~1 歳からの療育開始と 1~2歳での人工内耳装用により, 6歳までに年齢相応の言語能力を習得できることが示された。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.63.140 |