山口県における難聴乳幼児の療育体制に関わる問題点の検討
要旨:0歳で発見された難聴児の療育状況を調査し, 山口県における難聴乳幼児の療育が早期から充実して行われるための課題について検討した。対象は1998年6月から2012年12月までに, 山口大学医学部附属病院耳鼻咽喉科を聴力精査, または療育目的に初回受診し, 難聴発見年齢が0歳で, 療育歴を把握することができた25例を対象とした。0歳から3歳までの療育状況を調査した結果, 重複障害のない児では12名, 重複障害のある児では2名が, 2歳または3歳までに医療機関と特別支援学校教育相談の2か所で指導を受けていた。しかし, 他の11例は特別支援学校教育相談に通っていなかった。また, 重複障害児は当科...
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Veröffentlicht in: | AUDIOLOGY JAPAN 2015/04/28, Vol.58(2), pp.151-158 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨:0歳で発見された難聴児の療育状況を調査し, 山口県における難聴乳幼児の療育が早期から充実して行われるための課題について検討した。対象は1998年6月から2012年12月までに, 山口大学医学部附属病院耳鼻咽喉科を聴力精査, または療育目的に初回受診し, 難聴発見年齢が0歳で, 療育歴を把握することができた25例を対象とした。0歳から3歳までの療育状況を調査した結果, 重複障害のない児では12名, 重複障害のある児では2名が, 2歳または3歳までに医療機関と特別支援学校教育相談の2か所で指導を受けていた。しかし, 他の11例は特別支援学校教育相談に通っていなかった。また, 重複障害児は当科受診の回数が少なく, 児が通っている障害児施設との連携も行われていなかった。今後, 山口県の難聴乳幼児の療育には身近な地域で難聴児を受け入れる体制の充実, 家庭訪問による指導, 重複障害児の通う障害児施設との連携が必要と考えられる。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.58.151 |