著明な聴力改善を認めたインフルエンザ菌髄膜炎による両側感音難聴症例
細菌性髄膜炎後の内耳障害は, 髄膜炎の後遺症として広く知られており, その予後は不良であることも知られている。今回, 細菌性髄膜炎罹患後に高度難聴が生じ, その後著明に改善を認めた症例を経験した。症例は, 3歳3ヵ月の男児で, インフルエンザ菌 (BLNAR) による細菌性髄膜炎の治療中に中等度から高度の感音性難聴および平衡機能障害が生じた。抗生剤, ステロイド, グリセオール, メシル酸ガベキセートなどにより治療を行ったところ, 約半年後には, 正常聴力まで改善した。本症例の聴力障害は, インフルエンザ菌による serous labyrinthitis によるものであったと推測した。...
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Veröffentlicht in: | AUDIOLOGY JAPAN 2007/08/31, Vol.50(4), pp.239-245 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 細菌性髄膜炎後の内耳障害は, 髄膜炎の後遺症として広く知られており, その予後は不良であることも知られている。今回, 細菌性髄膜炎罹患後に高度難聴が生じ, その後著明に改善を認めた症例を経験した。症例は, 3歳3ヵ月の男児で, インフルエンザ菌 (BLNAR) による細菌性髄膜炎の治療中に中等度から高度の感音性難聴および平衡機能障害が生じた。抗生剤, ステロイド, グリセオール, メシル酸ガベキセートなどにより治療を行ったところ, 約半年後には, 正常聴力まで改善した。本症例の聴力障害は, インフルエンザ菌による serous labyrinthitis によるものであったと推測した。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.50.239 |