急性低音障害型感音難聴における内リンパ水腫の関与について
急性低音障害型感音難聴274症例中のグリセロールテストを施行後に予後判定が可能であった131例について, グリセロールテスト結果と聴力改善の関係を検討した。 グリセロールテストは静注法で, 2周波数以上で10dB以上の閾値の改善を検査陽性と判定すると77例53%が陽性であった。グリセロールテストによる聴力改善周波数が多いほど最終的な聴力予後が良い傾向が認められた。 治療として, 96例にイソソルビドが投与されていた。274症例全体では, イソソルビド投与は, 聴力の改善に対する有意な影響は認めなかった。しかし対象をグリセロールテストで3周波数以上の改善がみられた症例に限定すると, イソソルビド...
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Veröffentlicht in: | AUDIOLOGY JAPAN 2004/08/31, Vol.47(4), pp.251-257 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 急性低音障害型感音難聴274症例中のグリセロールテストを施行後に予後判定が可能であった131例について, グリセロールテスト結果と聴力改善の関係を検討した。 グリセロールテストは静注法で, 2周波数以上で10dB以上の閾値の改善を検査陽性と判定すると77例53%が陽性であった。グリセロールテストによる聴力改善周波数が多いほど最終的な聴力予後が良い傾向が認められた。 治療として, 96例にイソソルビドが投与されていた。274症例全体では, イソソルビド投与は, 聴力の改善に対する有意な影響は認めなかった。しかし対象をグリセロールテストで3周波数以上の改善がみられた症例に限定すると, イソソルビド投与例の聴力の改善が未投与例に比較して有意に良好であった。 この結果は内リンパ水腫の関与が強く疑われる症例ほどイソソルビドの投与が有効であり, 予後も良い傾向であること示唆している。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.47.251 |