音場における67-S語表の語音了解域値 静寂下および雑音負荷時の検査結果
67-S語表を用いた音場語音了解域値 (SRT) の基準値を得るため, 周波数特性を平坦にした音場において耳科学的正常者52例 (正常群) を対象に, 静寂下及び雑音負荷の条件下でSRT検査を行った。 また, 同様の検査を感音難聴者21例 (感音難聴群) に対して行い比較した。 1. 正常群の静寂時の音場における片耳でのSRTの平均値は10.7dBSPL (SD 3.3dB) であった。 2. 雑音負荷時のSRTにおけるS/N比は, 検査語音のレベルの上昇と共に減少した。 3. 感音難聴群では, 雑音負荷時のSRTにおけるS/N比は, 正常群に比べ, また感音難聴群の補聴時は裸耳に比べ大きくな...
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Veröffentlicht in: | AUDIOLOGY JAPAN 2002/06/29, Vol.45(3), pp.216-224 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 67-S語表を用いた音場語音了解域値 (SRT) の基準値を得るため, 周波数特性を平坦にした音場において耳科学的正常者52例 (正常群) を対象に, 静寂下及び雑音負荷の条件下でSRT検査を行った。 また, 同様の検査を感音難聴者21例 (感音難聴群) に対して行い比較した。 1. 正常群の静寂時の音場における片耳でのSRTの平均値は10.7dBSPL (SD 3.3dB) であった。 2. 雑音負荷時のSRTにおけるS/N比は, 検査語音のレベルの上昇と共に減少した。 3. 感音難聴群では, 雑音負荷時のSRTにおけるS/N比は, 正常群に比べ, また感音難聴群の補聴時は裸耳に比べ大きくなる傾向が見られた。 4. 補聴器の性能を比較評価する場合には, 聴力域値の違いの影響を除くため, 語音の感覚レベルを一定にして検査をする必要があると考えた。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.45.216 |