当科における補聴器フィッティングの現況 擬似音場検査システムを用いた評価法

当科補聴器外来にて, 補聴器をフィッティングし装用に至った症例について, その最終決定時の装用域値, ファンクショナルゲインを, 擬似音場検査システムを用いて測定し検討した。 最終時の装用域値は, 4000Hzを除いて初回フィッティングの目標値としていた30dBnHLにほぼ一致していた。 ファンクショナルゲインは, 装用域値30dBを達成するための利得, POGO, NAL-Rの3者の値と比較すると, いずれとも大きな差は認められなかったが, POGOの値と最も近似していた。 次に, 語音明瞭度検査の結果を良好群と不良群に分けて検討したところ, 良好群の装用域値は4000Hzを除いて30dBフ...

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Veröffentlicht in:AUDIOLOGY JAPAN 2001/04/27, Vol.44(2), pp.107-113
Hauptverfasser: 佐野, 肇, 竹内, 義夫, 鈴木, 恵子, 原, 由紀, 岡本, 朗子, 松平, 登志正, 新田, 光邦, 鐵田, 晃久, 岡本, 牧人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科補聴器外来にて, 補聴器をフィッティングし装用に至った症例について, その最終決定時の装用域値, ファンクショナルゲインを, 擬似音場検査システムを用いて測定し検討した。 最終時の装用域値は, 4000Hzを除いて初回フィッティングの目標値としていた30dBnHLにほぼ一致していた。 ファンクショナルゲインは, 装用域値30dBを達成するための利得, POGO, NAL-Rの3者の値と比較すると, いずれとも大きな差は認められなかったが, POGOの値と最も近似していた。 次に, 語音明瞭度検査の結果を良好群と不良群に分けて検討したところ, 良好群の装用域値は4000Hzを除いて30dBフラットであったのに対し, 不良群では250Hz, 500Hzの装用域値が大きい傾向を示した。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.44.107