同居家族内で発生したヒトパレコウイルス3型による成人の流行性筋痛症
「要旨」夏を発症のピークとし春から秋の時期に流行性筋痛症と診断される疾患を経験することがある. 一般に急性の経過で発熱・倦怠感を生じ, さらに体幹部を中心とした筋痛症状を伴うことが多く, 流行性のウイルス感染症が示唆される病歴を有する. 今回, 両手の筋力低下, 大腿前部の筋痛と歩行障害を主訴とする56歳の男性について, 同居の親族(27歳の男性)に同様の症状を認め, 成人の流行性筋痛症を疑った. 両者に対して咽頭及び便のウイルス検査を行い, 全ての検体からヒトパレコウイルス3型が検出された. 筋痛は, 体幹には認めず, 四肢に強いという特徴を有した. 流行性筋痛症を疑う症例では, ヒトパレコ...
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Veröffentlicht in: | 島根医学 2020-04, Vol.40 (1), p.39-42 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」夏を発症のピークとし春から秋の時期に流行性筋痛症と診断される疾患を経験することがある. 一般に急性の経過で発熱・倦怠感を生じ, さらに体幹部を中心とした筋痛症状を伴うことが多く, 流行性のウイルス感染症が示唆される病歴を有する. 今回, 両手の筋力低下, 大腿前部の筋痛と歩行障害を主訴とする56歳の男性について, 同居の親族(27歳の男性)に同様の症状を認め, 成人の流行性筋痛症を疑った. 両者に対して咽頭及び便のウイルス検査を行い, 全ての検体からヒトパレコウイルス3型が検出された. 筋痛は, 体幹には認めず, 四肢に強いという特徴を有した. 流行性筋痛症を疑う症例では, ヒトパレコウイルス3型感染症の可能性を考慮する必要がある. |
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ISSN: | 0559-829X |