大田圏域連携型認知症疾患医療センターとしての臨床的検討 (第1報)
「要旨」大田圏域認知症疾患医療センターとしての1.5年間の初期活動について, 認知症外来初診患者149例 (平均81.3歳) を対象として, その特徴と問題点を検討した. 対象は, 男女共80歳代が最も多く, 女性が1.6倍の頻度で有意に高齢であった. 受診経路は, かかりつけ医からの紹介が57.7%で, 大田市と邑智郡との受診率の間に8~10倍の開きが見られた. 主訴は, 認知症の中核・行動・心理症状の3つに大別され, 中核症状は物忘れが7割であり, 段取障害や見当識障害, 服薬・金銭管理・免許関連などが多かった. 行動症状では暴力・暴言・興奮, 不眠・不穏が, 心理症状では, 幻覚, 意欲...
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Veröffentlicht in: | 島根医学 2019-08, Vol.39 (2), p.88-93 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」大田圏域認知症疾患医療センターとしての1.5年間の初期活動について, 認知症外来初診患者149例 (平均81.3歳) を対象として, その特徴と問題点を検討した. 対象は, 男女共80歳代が最も多く, 女性が1.6倍の頻度で有意に高齢であった. 受診経路は, かかりつけ医からの紹介が57.7%で, 大田市と邑智郡との受診率の間に8~10倍の開きが見られた. 主訴は, 認知症の中核・行動・心理症状の3つに大別され, 中核症状は物忘れが7割であり, 段取障害や見当識障害, 服薬・金銭管理・免許関連などが多かった. 行動症状では暴力・暴言・興奮, 不眠・不穏が, 心理症状では, 幻覚, 意欲低下・うつ, 妄想, 易怒性が多かった. 認知症としての比率は, アルツハイマー型認知症42%, レビー小体型認知症21%, 血管性認知症14%が主な病型であった. 急性・亜急性の発症では, 器質的疾患や内科的疾患が原因の場合があり, 救急疾患としての対応が必要である. |
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ISSN: | 0559-829X |