再発形式からみた当院における腹膜下鼠径ヘルニア修復術の問題点と, 再発症例に対する至適術式の検討

「要旨」当院では鼠径部ヘルニアに対して, 2012年2月に腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal repair, 以下TAPP法)を導入し, 2019年1月までに131症例152病変を経験した. 術後再発を認めた6病変(3.9%)中3例に再手術を行った. 再手術症例の初回手術動画を検討し, 腹膜剥離範囲が不十分であったことが再発の原因であると考えられた. よって, 対策として, 腹膜剥離範囲の見直しを行った. またTAPP法術後再発症例に対する術式として, TAPP法は技術的に高度であるため, 当院における至適術式としては, Hybrid法や鼠経部...

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Veröffentlicht in:島根医学 2019-04, Vol.39 (1), p.17-21
Hauptverfasser: 横山靖彦, 山本佳生, 佐藤崇, 中島裕一, 橘球, 内田正昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」当院では鼠径部ヘルニアに対して, 2012年2月に腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal repair, 以下TAPP法)を導入し, 2019年1月までに131症例152病変を経験した. 術後再発を認めた6病変(3.9%)中3例に再手術を行った. 再手術症例の初回手術動画を検討し, 腹膜剥離範囲が不十分であったことが再発の原因であると考えられた. よって, 対策として, 腹膜剥離範囲の見直しを行った. またTAPP法術後再発症例に対する術式として, TAPP法は技術的に高度であるため, 当院における至適術式としては, Hybrid法や鼠経部切開法が望ましいと考えた.
ISSN:0559-829X