閉塞性大腸癌に対する金属ステント留置術の臨床経験
「要旨」【目的】閉塞性大腸癌に対する金属ステント(Self-Expandable Metallic Stent:SEMS)留置術の臨床成績を報告する. 【対象と方法】2015年10月より2017年1月までにSEMS留置を試みた閉塞性大腸癌13例を対象とした. 年齢は67歳から91歳で, 性別は男性9例, 女性4例であった. 閉塞部位はS状結腸5例, 横行結腸3例, 直腸(Rs)2例, 回盲部, 上行結腸および下行結腸がそれぞれ1例であった. 留置成功率, 臨床有効率, 手術までの期間, 合併症を検討した. 【成績】留置成功率は回盲部の1例が留置困難で92.3%(12/13), 臨床有効率は留置...
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Veröffentlicht in: | 島根医学 2017-06, Vol.37 (2), p.80-84 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」【目的】閉塞性大腸癌に対する金属ステント(Self-Expandable Metallic Stent:SEMS)留置術の臨床成績を報告する. 【対象と方法】2015年10月より2017年1月までにSEMS留置を試みた閉塞性大腸癌13例を対象とした. 年齢は67歳から91歳で, 性別は男性9例, 女性4例であった. 閉塞部位はS状結腸5例, 横行結腸3例, 直腸(Rs)2例, 回盲部, 上行結腸および下行結腸がそれぞれ1例であった. 留置成功率, 臨床有効率, 手術までの期間, 合併症を検討した. 【成績】留置成功率は回盲部の1例が留置困難で92.3%(12/13), 臨床有効率は留置症例では全例閉塞の改善がみられ100%(12/12), 留置から手術までの期間は平均13.5日であった(4-20). 手術は腹腔鏡補助下手術7例, 開腹術4例で, 2例は緩和目的で手術は行わなかった. 全例留置期間中の合併症は認めなかった. 【結語】閉塞性大腸癌に対してSEMSは成功率も高く, 有用な減圧処置である. |
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ISSN: | 0559-829X |