9. 8年後に多発肝転移再発した胃GISTの1例

【症例】52歳, 男性. 平成12年4月, 胃GISTにて胃全摘術施行. 術後外来通院していたが, 術後4年を最終に受診しなくなった. 平成20年6月(術後8年), 両下肢の浮腫を契機に再受診し, USで肝にSOLを認めた. 精査にて大小計13個のSOLを認め, 画像上, 胃GISTの肝転移と診断した. 巨大で多数の転移巣がイマチニブでコントロールが可能か疑問であり, 減量目的で手術を施行した. 病理学的にはc-kit陽性であり, 胃GISTの転移と診断した. 術後よりイマチニブを開始し, 術後2年1ヶ月, 無再発生存中である. 【考察および結語】再発GISTの治療はイマチニブが第一選択である...

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Veröffentlicht in:島根医学 2011, Vol.31 (2), p.122-122
Hauptverfasser: 豊田暢彦, 松岡佑樹, 福田健治, 野坂仁愛, 竹林正孝, 鎌迫陽, 谷田理
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】52歳, 男性. 平成12年4月, 胃GISTにて胃全摘術施行. 術後外来通院していたが, 術後4年を最終に受診しなくなった. 平成20年6月(術後8年), 両下肢の浮腫を契機に再受診し, USで肝にSOLを認めた. 精査にて大小計13個のSOLを認め, 画像上, 胃GISTの肝転移と診断した. 巨大で多数の転移巣がイマチニブでコントロールが可能か疑問であり, 減量目的で手術を施行した. 病理学的にはc-kit陽性であり, 胃GISTの転移と診断した. 術後よりイマチニブを開始し, 術後2年1ヶ月, 無再発生存中である. 【考察および結語】再発GISTの治療はイマチニブが第一選択であるが, イマチニブによる有害事象や耐性獲得, 医療費などの面からも治療法を画一的に考えるべきではなく, 個々の症例ごとに最適な治療法を選択することが重要であると考える.
ISSN:0559-829X