2. SMA開窓術が有効であった急性大動脈解離に伴う腸管虚血の1例

【症例】65歳男性 【現病歴】突然の背部痛にて救急搬送. 【既往歴】胃癌にて胃亜全摘. 高血圧. 【検査所見】造影CTにて胸部下行大動脈より右総腸骨動脈にわたるStanfordB型大動脈解離と診断. 【経過】ICUにて保存的加療を行っていたところ, 入院後10日目に腸管虚血をきたし, 緊急手術を行った. 虫垂の穿孔にともなう汎発性腹膜炎とTreitz靭帯より1m以下の小腸並びに右半結腸まで虚血を認め, 上腸間膜動脈(SMA)開窓術ならびに大量の腸管切除と人工肛門造設術を行った. 術後多数の合併症を認めたものの, 自宅退院が可能となった症例を経験したので報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:島根医学 2011, Vol.31 (1), p.67-67
Hauptverfasser: 波里瑶子, 田窪健二, 北角泰人, 大森浩志, 佐藤仁俊, 小池誠, 高橋佳史, 大江崇史, 向井俊貴
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】65歳男性 【現病歴】突然の背部痛にて救急搬送. 【既往歴】胃癌にて胃亜全摘. 高血圧. 【検査所見】造影CTにて胸部下行大動脈より右総腸骨動脈にわたるStanfordB型大動脈解離と診断. 【経過】ICUにて保存的加療を行っていたところ, 入院後10日目に腸管虚血をきたし, 緊急手術を行った. 虫垂の穿孔にともなう汎発性腹膜炎とTreitz靭帯より1m以下の小腸並びに右半結腸まで虚血を認め, 上腸間膜動脈(SMA)開窓術ならびに大量の腸管切除と人工肛門造設術を行った. 術後多数の合併症を認めたものの, 自宅退院が可能となった症例を経験したので報告する.
ISSN:0559-829X