8. 胆管分離限界点で切除した肝門部胆菅癌の1例(ビデオ) ―左腎静脈による門脈再建, 右3区域切除+尾状葉切除
53歳の男性. 右胆管を主座とする肝門部胆菅癌で, 左胆管は内側区域枝(B4)まで浸潤を受け, 門脈左枝も浸潤により狭小化していた. 術前に門脈塞栓術を行い, 外側区域は23%から34%に肥大し, 右3区域切除, 尾状葉切除を行った. 手術は, 肝切離に先行し, 左腎静脈による門脈再建を行った. 門脈左枝―左腎静脈グラフト(下大静脈側)の吻合は, 後壁はintraluminal method, 前壁はover and overで行った. 門脈本幹―左腎静脈グラフト(腎臓側)の吻合も同様に行った. 門脈再建時間は30分. 門脈再建を先行することで, 門脈臍部(UP)を臍静脈板から十分に遊離するこ...
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Veröffentlicht in: | 島根医学 2009, Vol.29 (4), p.237-237 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 53歳の男性. 右胆管を主座とする肝門部胆菅癌で, 左胆管は内側区域枝(B4)まで浸潤を受け, 門脈左枝も浸潤により狭小化していた. 術前に門脈塞栓術を行い, 外側区域は23%から34%に肥大し, 右3区域切除, 尾状葉切除を行った. 手術は, 肝切離に先行し, 左腎静脈による門脈再建を行った. 門脈左枝―左腎静脈グラフト(下大静脈側)の吻合は, 後壁はintraluminal method, 前壁はover and overで行った. 門脈本幹―左腎静脈グラフト(腎臓側)の吻合も同様に行った. 門脈再建時間は30分. 門脈再建を先行することで, 門脈臍部(UP)を臍静脈板から十分に遊離することができ, UPを左側に牽引することで, 胆菅分離限界点となるUPの左側で, 良好な視野の下, 胆菅の切離が行えた. 胆管は, 外側背側区域枝(B2)が1本, 外側腹側区域枝(B3)が2本となったが, 一穴に形成し, 挙上空腸と吻合した. |
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ISSN: | 0559-829X |