14. 腹腔鏡下胆嚢摘出術後, 判明した胆嚢癌ポート挿入部再発の1例

症例は79歳男性, 平成8年2月より肝嚢胞を指摘されていた. 平成19年2月, 腹部圧迫感, 右季肋部痛出現. CT所見では径9cm大の肝嚢胞と, 壁肥厚した萎縮胆嚢を認め, 慢性胆嚢炎が疑われた. 腹腔鏡下肝嚢胞開窓術, 胆嚢摘出術施行. 術中の胆嚢穿孔は認めなかった. 術後の病理診断では, 肝嚢胞内に悪性所見を認めなかったが, 摘出胆嚢内に壁深達度ssの胆嚢癌を認めた. 付加手術検討も, 年齢等考慮した上で行わず退院となった. 平成19年10月頃よりポート挿入部の疼痛, 肉芽形成著明となり, 穿刺細胞診を施行. 4ヵ所全てのポート挿入部より胆嚢癌の再発を認めた. LC後判明した胆嚢癌の,...

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Veröffentlicht in:島根医学 2008, Vol.28 (3), p.260-260
Hauptverfasser: 上村篤史, 野坂仁愛, 豊田暢彦, 若月俊郎, 竹林正孝, 鎌迫陽, 谷田理
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は79歳男性, 平成8年2月より肝嚢胞を指摘されていた. 平成19年2月, 腹部圧迫感, 右季肋部痛出現. CT所見では径9cm大の肝嚢胞と, 壁肥厚した萎縮胆嚢を認め, 慢性胆嚢炎が疑われた. 腹腔鏡下肝嚢胞開窓術, 胆嚢摘出術施行. 術中の胆嚢穿孔は認めなかった. 術後の病理診断では, 肝嚢胞内に悪性所見を認めなかったが, 摘出胆嚢内に壁深達度ssの胆嚢癌を認めた. 付加手術検討も, 年齢等考慮した上で行わず退院となった. 平成19年10月頃よりポート挿入部の疼痛, 肉芽形成著明となり, 穿刺細胞診を施行. 4ヵ所全てのポート挿入部より胆嚢癌の再発を認めた. LC後判明した胆嚢癌の, ポート挿入部再発について若干の文献的考察を加えて報告した.
ISSN:0559-829X