8. 頚動脈ステント治療の初期経験

【はじめに】頚動脈狭窄病変に対するステント治療carotid artery stenting(CAS)はH20年には正式に保険手術手技として認可される見通しである. 当院では昨年よりCASを導入, 福岡大学筑紫病院脳神経外科の2名の派遣医師の協力の下に3例に施行し, 良好な結果を得たので報告する. 【症例および方法】患者は順に78, 88, 75才の男性で, 内2例は無症候性であった. 手術は全身麻酔下で行い, Guard Wireによるdistal protection下にPTA後Wall stent RPを置いた. 手術時間は大腿動脈穿刺からsheath抜去まで25分から35分, 血流遮断...

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Veröffentlicht in:島根医学 2008, Vol.28 (1), p.75-75
Hauptverfasser: 中右博也, 中右礼子, 風川清, 伊香稔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】頚動脈狭窄病変に対するステント治療carotid artery stenting(CAS)はH20年には正式に保険手術手技として認可される見通しである. 当院では昨年よりCASを導入, 福岡大学筑紫病院脳神経外科の2名の派遣医師の協力の下に3例に施行し, 良好な結果を得たので報告する. 【症例および方法】患者は順に78, 88, 75才の男性で, 内2例は無症候性であった. 手術は全身麻酔下で行い, Guard Wireによるdistal protection下にPTA後Wall stent RPを置いた. 手術時間は大腿動脈穿刺からsheath抜去まで25分から35分, 血流遮断時間は11分15秒から14分50秒. いずれも新たな神経所見を残さず, 2, 3症例目は術後6日で退院した. 【結語】CASは経験を積んだ助手が2名いれば, 全くの初心者が術者を担当しても短時間の手術で良好な結果を出せる優れた治療手段である. 特に全身麻酔下で施行すると, 術者間の会話に制限がなく, バイタル管理を麻酔科医に任せられ, 血流遮断に対する耐性の有無も問題もなく有用であった.
ISSN:0559-829X