当院栄養課の寒天による固形化経腸栄養剤の調理法, 粘度及び硬さの検討(第1報)
【背景】胃瘻栄養の合併症である胃食道逆流, 瘻孔の漏れに対し固形化経腸栄養剤が用いられる. 【目的】当院栄養課の胃瘻用固形化経腸栄養剤(寒天食)の調理法, 粘度及び硬さを検討した. 【方法と結果】1)調理手順をデジタルカメラで撮影し, 調理のポイントである寒天溶液とCZ2.0(液体経腸栄養剤)との混合, 加温, 及び出来上がりの保存の仕方が適切か確認した. 2)固形化栄養剤の定義「重力に抗してその形態が変化しない」を目視で確認した. 3)粘度はCZ2.0寒天食, 白湯寒天食をシリンジから押し出しゾル様にし, B型粘度計で3回測定し, 平均値は各々, 2,900, 2,600mPa・sであった....
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Veröffentlicht in: | 島根医学 2007-09, Vol.27 (3), p.199-204 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【背景】胃瘻栄養の合併症である胃食道逆流, 瘻孔の漏れに対し固形化経腸栄養剤が用いられる. 【目的】当院栄養課の胃瘻用固形化経腸栄養剤(寒天食)の調理法, 粘度及び硬さを検討した. 【方法と結果】1)調理手順をデジタルカメラで撮影し, 調理のポイントである寒天溶液とCZ2.0(液体経腸栄養剤)との混合, 加温, 及び出来上がりの保存の仕方が適切か確認した. 2)固形化栄養剤の定義「重力に抗してその形態が変化しない」を目視で確認した. 3)粘度はCZ2.0寒天食, 白湯寒天食をシリンジから押し出しゾル様にし, B型粘度計で3回測定し, 平均値は各々, 2,900, 2,600mPa・sであった. 4)破断強度(硬さ):MB1.5(液体経腸栄養剤)寒天食, CZ2.0寒天食, 水寒天食の破断強度をレオメーターで3回測定し, 平均値は各々, 8,027, 12,500, 1,167N/m2であった. 【結論】寒天食の調理法, 出来上がりは, 妥当と考えられた. 粘度は予想外に低値であった. 寒天食が固形であることが胃瘻栄養の合併症予防に重要な役割を果たしていると考えられた. |
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ISSN: | 0559-829X |