21. 膵癌の確定診断法の検討
我が国においても, 超音波内視鏡下穿刺吸飲生検法(EUS-FNA)が普及しつつあり, ERPによる膵液細胞診と共に, 膵癌の確定診断や鑑別診断の為に行われている. そして, その確定診断や鑑別診断を基にした治療が可能になった. 以上の事を背景として, 当院の術前, 放射線および化学療法前における膵癌の病理学的確定診断法の現状を検討した. 2005年4月から2006年6月までに当科で経験した膵癌42症例中, 23症例に病理学的確定診断を延べ27回(EUS-FNA:8症例, ERP-細胞診:11症例, 腹水-細胞診:2症例, PTCD-細胞診:6症例)施行して, その内14症例(EUS-FNA:5...
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Veröffentlicht in: | 島根医学 2006, Vol.26 (4), p.289-289 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我が国においても, 超音波内視鏡下穿刺吸飲生検法(EUS-FNA)が普及しつつあり, ERPによる膵液細胞診と共に, 膵癌の確定診断や鑑別診断の為に行われている. そして, その確定診断や鑑別診断を基にした治療が可能になった. 以上の事を背景として, 当院の術前, 放射線および化学療法前における膵癌の病理学的確定診断法の現状を検討した. 2005年4月から2006年6月までに当科で経験した膵癌42症例中, 23症例に病理学的確定診断を延べ27回(EUS-FNA:8症例, ERP-細胞診:11症例, 腹水-細胞診:2症例, PTCD-細胞診:6症例)施行して, その内14症例(EUS-FNA:5症例, ERP-細胞診:7症例, 腹水-細胞診:2症例, PTCD-細胞診:0症例)で病理学的確定診断が可能であった. 今後, 病理学的確定診断や鑑別診断を基にした治療を行う為に, 更に診断精度を向上させる必要がある. |
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ISSN: | 0559-829X |