マインドフルネス特性と反復思考の関連に対する心理的ウェルビーイングの媒介効果

「問題と目的」反復思考(以下, RNT)は「その個人の現在, 過去, 未来の問題についての繰り返される否定的な思考様式」を指し, 複数の精神疾患に共通する要因とされている(Ehring et al., 2011). したがって, RNTを低減するプロセスの検討は, 複数の精神疾患の治療を改善する上で重要である. こうしたRNTの低減に, マインドフルネス特性の高さが寄与することが報告されている(Parmentier et al., 2019). マインドフルネスとは「今ここでの経験に, 評価や判断を加えることなく, 能動的に注意を向けること」と定義される(Kabat-Zinn, 1990)....

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Veröffentlicht in:パーソナリティ研究 2023/08/25, Vol.32(2), pp.79-81
Hauptverfasser: 小島, 直樹, 向井, 秀文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「問題と目的」反復思考(以下, RNT)は「その個人の現在, 過去, 未来の問題についての繰り返される否定的な思考様式」を指し, 複数の精神疾患に共通する要因とされている(Ehring et al., 2011). したがって, RNTを低減するプロセスの検討は, 複数の精神疾患の治療を改善する上で重要である. こうしたRNTの低減に, マインドフルネス特性の高さが寄与することが報告されている(Parmentier et al., 2019). マインドフルネスとは「今ここでの経験に, 評価や判断を加えることなく, 能動的に注意を向けること」と定義される(Kabat-Zinn, 1990). 特に, こうした心理状態を体験する頻度の個人差はマインドフルネス特性と呼称される. マインドフルネス特性はRNTの低減に限らず, 心理的ウェルビーイング(以下, PWB)の向上にも寄与することが報告されている(e.g., Whitehead, Bates, Elphinstone, Yang, & Murray, 2019).
ISSN:1348-8406
1349-6174
DOI:10.2132/personality.32.2.5