Cloningerのパーソナリティ7次元とIQ: 遺伝要因と環境要因の重なりから

「問題と目的」 Cloninger(2004)は, 人間のパーソナリティを, 経験に対する自動的な情緒的反応であり, 神経伝達物質の代謝に規定される「気質」と, 人を主体的にするものであり, 個人的な目標と価値を反映する「性格」から説明する. 彼が開発したTemperament and Character Inventory(TCI;Cloninger, Svrakic, &Przybeck, 1993)は, 気質を「新奇性追求」(Novelty Seeking:NS), 「損害回避」(Harm Avoidance:HA), 「報酬依存」(Reward Dependence:RD),...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:パーソナリティ研究 2012/11/30, Vol.21(2), pp.197-200
Hauptverfasser: 敷島, 千鶴, 木島, 伸彦, 安藤, 寿康
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「問題と目的」 Cloninger(2004)は, 人間のパーソナリティを, 経験に対する自動的な情緒的反応であり, 神経伝達物質の代謝に規定される「気質」と, 人を主体的にするものであり, 個人的な目標と価値を反映する「性格」から説明する. 彼が開発したTemperament and Character Inventory(TCI;Cloninger, Svrakic, &Przybeck, 1993)は, 気質を「新奇性追求」(Novelty Seeking:NS), 「損害回避」(Harm Avoidance:HA), 「報酬依存」(Reward Dependence:RD), 「固執」(Persistence:P)の4次元で, 性格を「自己志向」(Self-Directedness:SD), 「協調」(Cooperativeness:CO), 「自己超越」(Self-Transcendence:ST)の3次元で測定する. IQは, 知能研究の進展と共に精緻化を重ねた知能テストによって測定される, 個人の認知能力のパフォーマンスの指標である.
ISSN:1348-8406
1349-6174
DOI:10.2132/personality.21.197