ハーディネスが主観的ストレスへ与える影響: ストレス負荷課題による検討

「問題と目的」現代社会においてストレスという言葉を目の当たりにする機会は非常に多くなった. 同じようなストレスのある状況下でも, 健康に生活する者と不調をきたす者がいる. この差異を解明することはストレスを予防し健康的な生活を送るため極めて重要である. Kobasa(1979)は, 厳しいストレッサーに曝されながらも健康を保っている人々に興味を持ち, そうした人々の性格特性を「ハーディネス(hardiness)」と名づけた. その後多くの研究において, ハーディネスのストレス軽減効果が報告されてきている. 日本においても, 小坂・吉田(1992)は管理職者を対象に, 田中・桜井(2006)は大...

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Veröffentlicht in:パーソナリティ研究 2010/01/31, Vol.18(2), pp.168-170
Hauptverfasser: 林, 明明, 丹野, 義彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「問題と目的」現代社会においてストレスという言葉を目の当たりにする機会は非常に多くなった. 同じようなストレスのある状況下でも, 健康に生活する者と不調をきたす者がいる. この差異を解明することはストレスを予防し健康的な生活を送るため極めて重要である. Kobasa(1979)は, 厳しいストレッサーに曝されながらも健康を保っている人々に興味を持ち, そうした人々の性格特性を「ハーディネス(hardiness)」と名づけた. その後多くの研究において, ハーディネスのストレス軽減効果が報告されてきている. 日本においても, 小坂・吉田(1992)は管理職者を対象に, 田中・桜井(2006)は大学生を対象に, ハーディネスのストレス軽減効果を報告した. しかし, ほとんどのハーディネス研究では, 質問紙によってストレッサーを調査し, ハーディネスとストレスとの関係を分析している. ストレッサー質問紙は一定期間内に体験したストレスフルな出来事について, その体験頻度や主観的評価を求める質問紙である.
ISSN:1348-8406
1349-6174
DOI:10.2132/personality.18.168